トカイトイナカ

都会と田舎の2拠点生活を実践する子育てラボ

この古民家買います

思えば2021年3月のコロナ禍、旦那さんが茅葺の古民家が260万円で売られている、面白いからドライブがてら見にいこう、と誘ってくれたのがきっかけで始まった2拠点計画でした。

空家バンクで候補の物件を家族で見ていく中で、10軒目くらいに出会ったお家に心を奪われました。その勢いのまま、2021年8月のお盆に不動産屋さんに早速購入の意思を伝えました。現在11月末。未だ契約には至っていません。

それはなぜか。

実はその土地の持ち主の隣家との境界線が曖昧だったため、境界線を引き直したり、農地だとしていた土地に農業組合に申告せずに納屋を建てていたため、農業組合で再度その土地は農地とは認めず、改めて審議が行われて宅地判定に至り、私たちの固定資産税も変わってしまったりした。

「そんなことは販売する前にやっといてよ」のオンパレードなのですが、面白すぎて知り合いの不動産屋さんに話してみたところ、「そんなことだから田舎に人が住まないのです!」とその不動産屋はご立腹でした。

でも、私は元々田舎出身なので、これぐらいは想定内ということで、ゆっくりじっくりあのお家を手に入れる時期が醸成するのを待っています。

この時間も愛しいのです。

古民家を買うと決めてからは、生垣の本、石組の本、自然農の本、古布の本、大工道具の本、庭づくりの本、民藝の本など、読む本の幅が大きく広がりました。

道を歩いていても木の種類や植え方のついてまじまじと見るようになりました。

何を見ていても学びに繋がり、ワクワクが止まらない忙しい毎日です。

そんな中、昨日、ようやく不動産屋さんから一本の電話がありました。

市の空家バンクを介する売買であるため、自治会長との面談のアポイントをとってくれたのです。

私は手土産を持っていっても良いかの確認を入れつつ、次週に迫る町内会長との面談にあれこれ想像を回らします。

私がこれまでに聞いた情報によると、二拠点生活であることから

いわゆる「ムラ入り」ではない形で、当初はスタートする旨を上手にお伝えしていきたいと思います。

そうすることで、受け入れされる方々に私たちの扱い方を決めて

いただき、ご迷惑をかけない形で、ゆっくりと地域に溶け込んでいきたいと考えているのです。

ですが、田舎で家を購入する場合、引っ越しが決まってから親戚から販売のストップがかかって断念した体験談を聞いたこともあり、最後まで何があるかわからないな、と思っています。